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不思議な音の国と一緒に⑪

  • 執筆者の写真: Harumi
    Harumi
  • 12月15日
  • 読了時間: 2分

不思議な音の国」を使いながらこの1年で変えたことの最後は、最近始めたことです。



「まいにちのゆびのれんしゅう」を始めた生徒がこれを終えてもほぼ良い状態に

なりました。

 

しかし、これを使いながら、手首は思ったより使えないと思いました。


中には指でピッ、ピッと切る生徒もいます。

ただ、スラーのはじめの音は腕をストンと落とせるようになりました。


ストンと言うより「シャキッ」とした音と言った方が音は良くなりました。


腕が下がる子は相変わらずです。指で支える力が弱いのだと思います。



そこで、指の支えがなければ弾けないであろうものを「毎日のゆびのれんしゅう2」として渡し始めました。

 

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①は、押さえつけて弾かないかが心配ではありますが、

スラーの最初の音を残し、スラーの終わりで手首から持ち上げるためには

指で支える力が必要だと思います。


腕も下がっていては上手く弾けません。


大きな音で弾く必要はありません。



②③は4,5の指のためです。

この指が伸びたり、この指で腕が下がらないために練習することにしました。



「毎日のゆびのれんしゅう2」では和音、アルペジォの導入も練習します。

この練習に合わせて、4,5の指の支えが必要な曲や重音、簡単なアルペジオが含まれた曲を渡します。


「はじめの一歩3」に進める生徒はそれで良いのですが、はじめの一歩2と3の間位の生徒には、Musical Journey solo1Bが良いと思います。


solo1Bは4,5の指の支えが必要な曲が多めで、腕が下がっていては弾けません。

また、易しい分散和音が含まれていて、「毎日のゆびのれんしゅう2」を作った後に何か

曲をと探しましたら、この曲集がちょうど良い内容でした。



イリーナ先生の編纂は緻密に考えられていると気付きました。

旧ソ連時代にピアノ教育のシステムがきちんと作られたのだと思います。


ピアノを教え始めて30年以上も経って、美しく音楽的な音になるための手の使い方を教える順番があることを知りました。


以前は、スケールをやってアルペジォをやってハノンやエチュードでも弾いていたら弾ける子は弾けるようになるし、そうではない子は練習が足りない、などと思っていました。


芸術のために体の使い方から研究し、それを子どもたちが習得できるよう考え出したロシアンピアノスクール方式には改めて驚かされます。

 

 

 
 
 

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