不思議な音の国と一緒に①
- Harumi
- 12月15日
- 読了時間: 3分
ピアノという楽器は触るだけでも音が出てしまうので、
それをピアノの音と思われてしまうところが一番の困りごと。
その音は違うという誤解を解くことからレッスンを始めなけれないけない宿命を
背負っています。
弦楽器や管楽器は、最初に音を出すところから容易ではないことは誰でも知っています。
しかし、ピアノは鍵盤の場所を覚えて押せば良いと思われがち。
良い耳を持っているかが分かれ道。
もしくは最初はチンプンカンプンでも、
分かろうとするか、試してみようと思うかが分かれ道。
しかも、小さい年齢でも習い始められてしまうので、
親御さんの理解を得られるかが大きなキーに。
そんな闘いの日々をgooブログに書いてきました。
gooブログが終了してしまいましたので、「不思議な音の国」を使い8年経って
思ったこと、感じたこと、考えたことをこちらに書き残しておこうと思います。
ノンレガートから習い始めるメソッドにしたことで、
体験レッスンをしても、地域によってはことごとく断られたこともあります。
地域によってはこのようなこともありますので、
やってみたくとも出来ない先生はいらっしゃると思います。
ここまで拒絶されなくとも、教え方がおかしい、
と他の稼働先の体験レッスンでも何件かは断られたことがあります。
また、レッスンが始まってから、一度もレッスン室に入られたことのないご家庭から
なかなか進まない、と辞められたこともあります。
手の癖が強いと進められず、毎回レッスン室に入ってくださると
状況を理解して頂けますが、そうではないとこのような事態を生みます。
中学年以下は本人の意識はまだ目覚めていませんので、
手の癖を直すには親御さんの声掛けが必須。
それはレッスンをご覧になっていなければ不可能。
ノンレガートから始める方法を信じてもらえるかは
私ではどうにもならないものがあります。
大人である親御さん次第。
何を一番大切にしているかを伝えた上で、それに共感して頂けるかです。
何を一番大切にしているかは、演奏だけに限れば、私にとっては美しく響く音です。
自分がどのような方式で教えているかは、最初にきちんと伝える必要があります。
ピアノ経験をお持ちの親御さんが習ってこなかった方式ですので。
レッスンが始まってからトラブルが生じることは極力避けたいと思っています。
また、長く続けてもらえる環境があるかも大事です。
2017年の発売から8年経った「不思議な音の国」の指導法が
必ずしも一般的にはなっていないのが現状です。
同じ系統の「はじめの一歩」も第1巻の教え方が解らなければ
使えないことは今も変わらずではないでしょうか。
指導法を知っている人しか使えない教本。
ピアノ講師が学ぶかどうかにかかっています。
大学でこのメソッドを半年でも学べるシステムがあれば、変わると思うのですが··・・
やるやらないは自由ですが、知ると知らないは大違いです。
まだまだ、そしてもしかしたらこの先も
日本では一般化しないかもしれないピアノ導入法でレッスンをするのであれば、
ご自身が大切にしているものを大事にして、生徒さんを育てて行けば良いのだと思います。
縁というものはありますので、揺らがないこと。
分からない人が多くとも、分かってくれる人も必ずいます。


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