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不思議な音の国と一緒に③

  • 執筆者の写真: Harumi
    Harumi
  • 12月15日
  • 読了時間: 2分

ノンレガートからピアノを習い始める導入法(ロシアンピアノスクール方式)で最初にすることは、


・腕を大きく使い腕の重さを鍵盤に上から載せる

・肩から腕の重さが鍵盤に流れるようにそれをしっかりと支える指先を作る

・自然に音が消えるように手首から持ち上げて離鍵する



「不思議な音の国」上巻は全曲ノンレガートでこれらを作って行きます。



目安は6カ月。



弾く音、一音一音に力みなく腕全体を載せるようにします。




完璧に出来なくとも、先に進みながらいつも注意を促しこれを継続します。



主に使うのは真ん中の3本の指です。

重さを載せやすく、1や5と違い手が安定しやすいからです。




逆に、弾く音に指を置いておくと何が起きるでしょう。


手を目一杯開き、指が突っ張ります。

突っ張るということは力むということです。



力むと音の鳴りが悪く、速いパッセージどころか

黒鍵を弾くことが上手く出来なかったり、

黒鍵白鍵と続く2音さえ上手く弾けなくなります。



指が突っ張らなかったとしても、無味乾燥な音楽になります。



身体的にも、耳にも、心地よいとは言えないものになっていきます。


音楽的な演奏を目指すためのメソッドが

ノンレガートから始めるロシアンピアノスクール方式なのです。




ノンレガートで始めるロシアンピアノスクール方式に、デメリットがあるとしたら、


ノンレガートで弾くので音と音の間を意識して聴かなければ、

自分が弾いている曲がどんな曲なのかさっぱりわからなくなります。



そばで聴いているであろう親御さんも同様です。


聴く力によりこのメソッドの理解度に差が生じます。

何度も歌詞で歌ったり音名で歌う必要があります。




また、指を押し付けてピアノは弾くもの、という先入観を持っているお子さんは、

その感覚を変える必要があり、これは講師の力だけではどうにもなりません。



持って生まれた体の癖、気持ちの癖、生活環境、

色々とあるのだと思います。



楽器の向き不向きは存在します。



ピアノは向かなくとも他の楽器は上手く行くこともあるので、

私はこの場合はできるだけ目をつむります。



学年が上がって来ると、手のことを言うと落ち込む子もいるので、

相手の性格も考えてそっとしておくよう心掛けています。



 
 
 

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