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ニコライ・カプースチン
(1937-2020 ウクライナ)

2020年まで生きていた、現代の作曲家、
ピアニスト。

7歳からピアノを始め、モスクワ音楽院では
​ロシアの巨匠(きょしょう)の1人であるゴリデンヴェイゼルという先生にピアノを習いました。そのゴリデンヴェイゼルは、リストの孫弟子(弟子の弟子)です。

音楽院にいる間に、ジャズに興味(きょうみ)を持ち始めました。そして、ジャズの要素を取り入れた曲を作るようになりました。

カプースチンの音楽は、ジャズとクラシックがミックスされたものです。ピアニストとしてもたいへん高度なテクニックを持っていたので、演奏が難しい作品が多くあります。

​カプースチンが亡くなった4日後に、奥様も急に亡くなられました。

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​8つの演奏会用練習曲 op.40-3 トッカティーナ
​演奏:ドミトリー・マスレエフ

トッカティーナとは、小さなトッカータの意味です。
トッカータとは華麗(かれい)で即興的(そっきょうてき:自由に思うままに作ること)な名人芸的な曲をいいます。
この曲はダークなかっこよさがあります。

トッカータ Op.8
​演奏:ニコライ・カプースチン

カプースチン自身がピアノをひいています。かなりのテクニック。音楽に、はくりょくと勢いがあります。

8つの演奏会用練習曲より Op.40-1 前奏曲
​演奏:辻井伸行

トッカティーナと同じ演奏会用練習曲にある曲です。
前奏曲(ぜんそうきょく)はプレリュードともいいますが、もともとは、大きな曲の前にえんそうされる短い曲をいいました。次第にどくりつした曲として単独でえんそうされるようになりました。

 

8つの演奏会用練習曲より op.40-2 「夢」
​演奏:辻井伸行

前奏曲、夢(ゆめ)を演奏している辻井伸行(つじいのぶゆき)さんは、目が全く見えません。音は全て先生にかた手ずつひいてもらい、それを聞いて覚えています。曲によってはすぐに両手でひいてもらい、数回聞いただけで覚えます。たいへんな記憶力です。辻井さんの先生は、カプースチンを日本に広めた第一人者で、カプースチンとも親交がありました。

8つの演奏会用練習曲より Op.40-1 前奏曲
演奏:ドミトリー・マスレエフ

上にある辻井さんと同じ曲です。同じ曲でもえんそうをする人によって感じが変わると思います。その人の持つ音は人の声のようにその人にしかない音です。

8つの演奏会用練習曲 Op.40
演奏:ニコライ・カプースチン

カプースチン自身の演奏。練習曲が全曲録音されています。
No.8 がカッコイイです!(19:47~)
​正しい演奏というものはなく、作曲者でさえほかの人の演奏を聞いて、思いもしなかった解釈に出合うものです。もちろん音楽的にまとはずれな解釈ではいけませんが・・

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