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Pink Sugar

ルロイ・アンダーソン
​(1908-1975 アメリカ)


軽快でおどけていて、ユーモアのきいた音楽を作ったアメリカの作曲家。


ジョン・ウィリアムズはアメリカ軽音楽の巨匠(きょしょう)と言っています。

教会オルガニストの母からピアノの手ほどきを受け、郵便局員の父は音楽が好きでマンドリンやバンジョーを弾きました。

ハーバード大学、ニューイングランド音楽院を卒業後、ダンスホールで楽器を演奏したり、教会でオルガニスト、合唱の指揮などをしていました。

ハーバード大学で言語学を学び、言語学者として9カ国語の研究を続けましたが、最終的に音楽家として生きる決心をしました。

アンダーソンは冗談(じょうだん)音楽のパイオニア(草分け、最初に始めた人)で、同じ時代の冗談音楽が、ただのパロディになりがちであったのに対し、アンダーソンのものは細かい点にも注意が行きとどき、ていねいで品があり、まじめに書かれています。
それがその音楽とはつりあわないような日用品を楽器にするなどのおもしろさで、ユーモアに富んだものになっています。

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​1908年6月29日生まれ
​シンコぺイテッド・クロック
​音楽にシンコペーションというリズムがあります。ずれたようなリズムのことですが、そのリズムを使ってこわれた時計を表しています。
​そりすべり
クリスマスの時期に耳にしたことがあるかもしれません。
​そりの鈴が鳴り続けます。トランペットの特殊な吹き方で馬の鳴き声を表現している部分があります。
​ワルツィング・キャット
​ねこの鳴き声をイメージしたワルツ。
指揮者(しきしゃ)の女性(じょせい)はバルバラ・ハンニガンというカナダ人でソプラノ歌手でもあります。指揮をする表情やジェスチャーが豊かで、さすが声楽家と思わせます。
​タイプライター
タイプライターが楽器として使われているおもしろい曲です。
​仕事におわれ、いそがしいオフィスの様子をユーモラスに表しています。
​トランペット吹きの休日
陽気で活発な曲です。
日本語ではトランペット吹きとなっていますが、英語の題名では軍隊のラッパ吹きの人をさしています。
休日というわりにたいへん細かいパッセージを3人のトランぺッターが休みなく吹きます。トランぺッターにとってはいそがしい曲で、そのため「トランペット吹きの休日返上」「休日出勤」などと冗談で言われることがあります。
​日本の小学校の運動会で聴くことがある曲かもしれません。
​サンドペーパー・バレエ
サンドペーパー(紙やすり)をこすり合わせる音をタップダンスの音のように使った楽しい曲です。
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