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​木管楽器 第2回は、ファゴット、サクソフォーンです。

ファゴット
「ポ~」という音がとくちょうで、おどけた表現を得意としています。
ストラップを使い、かたからかけて楽器をななめに構えてふきます。約135cmの長さがあります。管がとちゅうでおれまがっているので、それをのばしたとしたら約2.6mになります。重さは4kg。
木管楽器の中では一番音が低く、音域はチェロとほぼ同じです。(ピアノは7オクターブ半)




オーボエと同じダブルリードで、キーの数が多く、運指が複雑でむずかしく、音程も不安定になりやすい楽器です。
ファゴットはバスーンとも言います。


サクソフォーン

サクソフォン、サキソフォンとも言い、サックスと略して言うことが多いです。
音色が木管楽器と金管楽器の中間のような楽器です。ジャズやポップス、吹奏楽でもよく使われます。
1840年初頭にベルギーのアドルフ・サックスによって発明され、楽器の中では新しい楽器です。
新しい楽器なので、クラシック音楽では使われることは多くはありません。
サックスは大きさが7種類あり、それにより音域が異(こと)なります。
一般的なアルトサックスは60~70cm、約2.5kg。
​アルトサックスの音域は約2オクターブ。





サックスは移調楽器で、アルトサックスの場合は書いてある音で吹くと、6度下の音が出ます。なので、実際の音域は下はシ♭の6度下のレ♭から上はファ♯の6度下のラになります。
 

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​ファゴット
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ほかの管楽器は親指で楽器を支えますが、ファゴットは10本の指全てを使います。特に左手親指は10個のキーをそうさします。
​また、同じ高さの音でも指使いを変え、音色や強弱を変えます。
​サクソフォーン
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​サックスは右手親指、上の歯、ストラップの3か所で楽器を支えます。
​【ファゴット】
​チャイコフスキー 白鳥の湖より「4羽の白鳥」
指揮:ヴェッロ・ペーン
​パリ国立歌劇場管弦楽団
​最初に聞こえてくる低い音がファゴットです。8分音符でファ♯ド#をくりかえしバスの音を吹いています。それに合わせ、バレリーナがおどり始めます。
​デュカス 魔法使いの弟子
指揮:ミハイル・ユロフスキ
​モスクワ市交響楽団
フランスの作曲家ポール・デュカスが1897年に作った曲。たいへんな完璧主義者(かんぺきしゅぎしゃ)で、自分が良い出来だと思った作品以外は生きている間に全てすててしまいました。
なので、彼の作品は13曲しか残っていません。この「魔法使いの弟子」はデュカスの自信作で最も有名な曲。
見習いの魔法使いの弟子がほうきに魔法をかけ、水くみをさせようとしますが、魔法を止める呪文がわからず、ゆかを水びたしにしてしまい魔法使いの先生にしかられてしまう話です。
ディズニーの「ファンタジア」で使われている音楽で、ミッキーが弟子役をしています。
​ファゴットは2分10秒のところでメロディーを演奏します。

 
【サクソフォーン】
​ポール・デスモンド Take Five(テイク・ファイブ)
​サックス:Femke Ylstra
北オランダ管弦楽団
サックスはジャズでよく使われる楽器です。
テイク・ファイブはジャズを代表する曲です。5拍子です。
この曲名には5拍子という意味と5分休憩(きゅうけい)しよう、という2つの意味があります。
​ジャズの一番の特徴(とくちょう)は、アドリブです。その場で自由にメロディーやリズムを変えて演奏が進みます。
ミヨー スカラムーシュより 第3楽章「ブラジルの女」
サクスフォーン:須川展也
​ピアノ:小柳美奈子
2台ピアノの作品でもこの曲を紹介していますが、もとはサックスとオーケストラのための劇音楽です。それを2か月後にミヨーがパリ万博のために2台ピアノ用に編曲しました。その後、自身がサックス&ピアノ、クラリネット&ピアノなど5種類の編曲を作りました。
​第3楽章「ブラジルの女 サンバのリズムで」は特に有名です。
R.ロジャース サウンド・オブ・ミュージックより
​「私のお気に入り」
サックスはジャズには欠かせない楽器です。
「私のお気に入り」はサウンド・オブ・ミュージックの時にも紹介しましたが、今回はジャズにアレンジされたものです。
​ジャズはクラシック音楽とちがい、決まった楽譜がありませんので、演奏者によって色々なバージョンがあります。
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