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歌うことを声楽(せいがく)と言います。
声の高さにより種類があります。
女性の高い声はソプラノ、低い声はアルトと言います。その中間はメゾソプラノと言います。
年齢(ねんれい)と共に声は低くなる、高い音が出しにくくなる傾向があり、ソプラノの人がメゾソプラノに変わることがあります。
ソプラノは声質により分類されます。代表的なものは次の通り。
・コロラトゥーラ(高い音域を持ち、細かいパッセージや速い旋律を得意とする華やかな声)
・リリコ(表情豊かで柔らかな抒情的な声)
・スピント(情熱的で激しい感情を表す声)
・ドラマティコ(重厚でドラマチックな表現力を持つ声)
・スプレット(軽くかわいらしい声)
オペラは声質により役柄が大体決まってきます。
モーツァルト オペラ「フィガロの結婚」より
夜の女王のアリア <復讐の炎は地獄のように我が心に燃え>
ソプラノ:ディアナ・ラムダウ
コロラトゥーラを代表するアリアです。オペラのアリアの中でも超絶技巧を要求されます。
夜の女王の敵ザラストロにさらわれた娘が、いつの間にかザラストロの味方になり、それに怒った夜の女王が歌うアリアです。
プッチーニ オペラ「トゥーランドッド」より
<氷の様な姫君の心も>
ソプラノ:レオーナ・ミッチェル
氷のように冷たく心を閉ざした美しいトゥーランドッド姫。3つの謎が解けたら姫と結婚できる、もしできなかった時には首をはねられる。カラフ王子は父や奴隷のリューが止めるのも聞かず謎解きに挑戦。謎解きは成功したものの、姫は結婚をかたくなに拒みます。カラフ王子は自分の名前を当てられたら、自分の命を差し出すと逆に姫に謎解きを出します。王子の名前を聞き出そうとリューを拷問にかけますが、リューは決して王子の名前を言いません。そのシーンで歌われるのが「氷の様な姫の心も」。リューは王子の名前を明かさぬまま自ら命を絶ちます。
プッチーニ オペラ「蝶々夫人」より <ある晴れた日に>
ソプラノ:エルモネア・ヤオ
明治の長崎を舞台にした話。長崎に駐留するアメリカ海軍士官のピンカートンと結婚した蝶々さんでしたが、ピンカートンは日本での任期を終えアメリカに帰国。必ず帰って来るという彼を信じて日本でひたすら彼を待ち続ける蝶々さん。
きっと夫は帰って来ると信じて歌うアリアが「ある晴れた日に」しかし、ピンカートンはアメリカ人妻を連れて戻って来ました。蝶々夫人との間にできた子供を引き取ろうとし、事情を指した蝶々夫人は刀で自ら命を絶ちます。悲しいお話です。
ビゼー オペラ「カルメン」より <恋は野の鳥>
ソプラノ:エリーナ・ガ ランチャ
「カルメン」はオペラの中で人気ナンバーワンと言って良いほどです。物語は19世紀スペインが舞台。タバコ工場で働くカルメンは奔放なジプシー女。彼女を好きになってしまった兵士ドン・ホセが人生を狂わされ、最後はカルメンを殺してしまうところで幕が閉じます。
「恋は野の鳥」はカルメンがホセを誘惑する歌です。”私に惚れたらご用心」と歌います。
シューマン リーダークライスOp.39 第5曲「月夜」
ソプラノ:バーバラ・ボニー
ピアノ:ウラディーミル・アシュケナージ
声楽にはオペラ以外に歌曲もあります。ドイツ歌曲はリートと言われます。ロマン派の作曲家シューマンは歌曲王と言われるシューベルトに次いでドイツリートを数多く作曲しました。クララとの結婚後に数多く作曲されています。
この曲は透明感あふれる美しい曲です。天と地を月の光が一つに結び付けると歌います。
J.S.バッハ マタイ受難曲より「憐れみたまへ、我が神よ」
アルト:デルフィーヌ・ガルー
アルトは女性の低い音域の声です。落ち着いた深みのある声です。地声にならず美しく響かせ、低い音での豊かな響きを作り出すことが求められます。
アルトは宗教曲で重要な役割をよく果たします。マタイ受難曲のアルトのこのアリアは有名で、ペテロがイエスを知らないと3度否定した後の悔恨と許しを乞う歌です。

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